瞼裏に異物が入ってゴロゴロするときの対処法 - 基本の対処と自分でできること

以前の記事、「花粉症・ドライアイ - 水分摂取不足による保護膜の機能低下」で、(参考 目と鼻の花粉の除去)という内容を書いたのですが、それを発展させた話になります。

まず、基本的には、洗顔、蛇口の水・シャワーで目をすすぐ、水を張った洗面器に顔を突っ込んで目をぐりぐりさせるという方法で、かなり粒子が細かい花粉程度であれば除去でき対処できます。異物が目に入った時の対処法として、医療機関も同様な記述があります。

ただ、土埃や細かい砂などある程度大きさがあるものだと、瞼裏に入り込んで出てこない場合があるようです。今回、私は原因として、サイクリング中、ゴーグルはしていたが隙間から入ったゴミが目に入ったのか、刈り払った雑草や農作物ごみを軽トラックに積み込む作業(ゴーグルしていなかった)で、土ゴミが目に入ったのどちらかなのですが、翌日になって目に違和感があり、瞼を動かすたびにゴロゴロする異物感が消えませんでした。特に、痛みがあるわけではなく、目の見た目に異常はないのですが、瞼を広げて白目部分で、違和感のあるほうは軽く充血があり赤くなっていました。

これを自分で解決するために、上の対処法を何度も入念にやりましたが、結局解決しませんでした。これまで、ここまで治らない異物感は初めてです、ちなみに異物で眼科に通った経験はありません。

次に、医療機関では、(私は水に濡らした)綿棒やガーゼを使って、瞼を裏返して視認できる異物は、なでるようにふき取るということをしているようです。

自分でやったところ、下瞼はどうにか裏返すことができ、瞼先端から2ミリほど奥にある小さな黄色い感じの粒みたいなものを2か所触れて除去できた感じはありました。

ただ、違和感は残っており上瞼裏にもありそうなのですが、上瞼は裏返すことができず視認はできない感じです。そのため、できるだけ上瞼を浮かせた状態で、綿棒をなぞるみたいなこと(痛み強くお勧めしません)をやったのですが、結局、違和感は残ったので解決しませんでした。

さすがに、これはもうお手上げという感じで、受診をする寸前まで考えました。

ただ、上瞼裏は視認できなくても、上瞼表をつまんで持ち上がれば、裏側の異物は剥がれますし、空間ができるので水を侵入させることも可能です。

これを試したく、

湯船を張った一番風呂で、浴槽につかりながら、鼻をつまんで息を止め、上半身を湯の中に潜り込ませて

1.目を開いて瞼を中央、外側、内側と摘まんで持ち上げて瞼と眼球の隙間に湯を侵入させる。

2.目を開いて瞼を上下両方を指で最大に開いて眼球を上下左右に動かして洗浄する。

というのを、2周ほどやりました。(潜水瞼裏異物除去法)

まず、1.の摘まんだ時に、これまでにない(おそらく浸透圧関係の)痛みがあり、通常では瞼と眼球の隙間には、水(湯)は入り込まないということのようです。この結果、入浴後、除去作業をした目が赤くなります。

これが可能になったのは、水中でありながら両手が使えるという容積のある浴槽内だからということがあります。

これをしたところ、ほとんど除去できなかった異物が間違いなく取れたので解決しました。結局、異物の数や場所をすべて特定することは困難なので、眼球全体を洗浄するような清掃を必要としていたのですが、これで実現できました。

目に違和感があってゴロゴロするという程度であり、通常の方法で解決できない場合、この解決法が最良と考えます。医療機関で、綿棒やガーゼで見つけて除去する以外の方法で、こうした方法があれば別ですが、医療機関にかかる前に、試すべきと思います。把握できていない潜在的な危険については責任は負えませんのでご理解、お願いします。

この潜水瞼裏異物除去法をやっても効果がない場合、医療機関の診察を受けに行ったほうがいいと思います。この先、ずっとこのままだったらどうしようという不安が残るのはよくないからです。

過去の資料っぽいものだと、小説の寺内貫太郎一家で、石材屋の作業場で石の粉が目に入った時に、昔から風呂に入れる習慣があるという話があるので、少なくとも一部ではよく知られた対処法なんだと思われます(瞼云々までの詳細はありませんが)。