階段の安全対策 - センサーライトと手すりの滑り止めテープ

家の転倒危険個所として、階段 玄関 浴室などあるようです。
最も危険なのが階段 滑り落ちて連続して打ち付ける場合があります。
谷敬 樹木希林 中島らも 有名人でも結構な数の人が階段で転倒して大怪我をしています。(自宅、知人宅、不明と自宅の階段に限定した話ではないです。敬称略)
高齢者の場合、多くで後遺症や死亡につながるので深刻です。
足腰の弱る高齢になったら二階(階段)を使わないのが最も安全です。

あとは、下り方として、背を向けて両手で手すりに交互につかまりながら後ろ歩きでゆっくり階段を下りるというのは安全みたいです。寝起きの筋肉痛で体が重い時に、慎重に下りたくて、これを試してみましたが、一番安全な下り方だと思います。

階段は、家によってバラバラ。階段幅狭く、手すりなし、急傾斜、ステップ先端に滑り止めなし、という全部そろった家は見たことがあります(小さい家というわけでもありません)

とりあえず、設備としてできることは、
① 階段足場が暗い環境で使用しないこと
開放的だったり階段に近くに窓があって夜暗くならない場合は不要ですが、
夜、階段の足場が見えないと踏み外す可能性が高く危険です。
対策として、

・手動になるが、夜間常時つけっぱなしにする。(工事不要ですが、下を手動にしたものです)
・夜間自動でつく階段照明(電気消費の少ないLEDの時代、悪くない気がします。ただ、夜明るく気になって眠れないという問題は起きそうですし、業者に電気工事を依頼する必要があります。)

階段先端末端にセンサー(パナソニック WTK1811)を付けて、夜人を感知すると一定時間明るくなるスイッチの設置(頻繁に階段近くでの行き来があり感知させてしまう場合、採用しないほうがいいです)細かくなりますが、階段照明のセンサーライトは充実していますが、電池式では交換の手間、光量不足、設置場所の確保など長期的に快適に使えるものはほとんどないと思っています。また、階段中央のシーリング照明をセンサーライト付きにするのは手軽です(最初に一度採用したことがあります)が、センサーの範囲が階段中央になり、階段の上り始め下り始めが暗い状態となるので実用面に問題があります。

私の環境では、階段定番の3路スイッチで階段中央に照明があり、スイッチ前での行き来がほとんどないのでセンサースイッチに移行ができました。設置条件・工事や機器はそれなりにハードルがありますが、以前の機器をそのまま使え光量は十分あり、メンテナンスが不要などのメリットが多く採用した記憶があります。(センサースイッチに交換する作業は電気工事士の資格が必要で、業者に頼むことになります。電気工事は火災や感電の危険があり失敗しながら学ぶDIY向きではありません、ただ、電気系がいじれると配線・器具の設置が自由にできるので、(業として行える)資格の取得を目標に安全・作業知識を学んでおくと役立ちます。)

この3つを必要とする理由は、節電意識が高く(LEDの時代に、こうした節電は時代遅れかもしれません)、夜間、スイッチON、下りる(事故の多くは下り時だと思う)、スイッチOFFという動作を毎回やっていると、意識がスイッチに向かって下りることに集中できずに踏み外す可能性が高いので、前後のスイッチ作業を省いたほうが安全です。また、面倒だから暗いまま階段を利用することがなくなります。

下りる(上る)ことだけに集中できる快適かつ安全な環境にすることが大事だからです。

② 階段で油断しないための対策
次が、私の体験として、下りるだけに専念できると余裕がある分、別のことを考えながら手すりに手を滑らせ調子よく勢いに乗って下りている時(ごく稀、完全に油断していた)に、段先端部分の滑り止めを踏み抜け(滑って)てしまい、全体重を丸型手すりを握った手で支えることで抵抗しましたが、支えきれず握ったまま鉄棒を回るようにずり落ちることになり(一応、落下防止としては機能している)、のけぞりながら腰を階段ステップに1-2段打ち付けるという転倒事故を経験しました。

スムーズに階段が下りられるという環境で、調子に乗ってしまうと踏み外し事故が起きます。上りの場合も、調子に乗って駆け上がれば前のめりの転倒事故が起きる可能性があります。

この対策(木製の手すりがある)として、凹凸つきの手すり(ディンプル加工)に交換するという方法がありますが、滑り止め効果はあまりない感じです。
また、家庭向きでないですが階段に波型手すりというのもあるようですがこちらは、スムーズに手を移動できず問題があるようです。

この対策として、

滑り止めテープを、手すり上部に貼るという事をしました。かなり強力な粘着性とザラザラした荒い紙やすりのような表面です。
最初、長袖の先端が引っ掛かったのが気になりましたが、慣れれば自然と離す習慣ができるので問題ないです。
これにすると、手すりに「手を乗せて」滑らせるという行為ができなくなり(無理にやると軽い擦り傷になると思う)階段の上り下りが慎重になります
摩擦面以外に「手を添えて」、一歩進むごとに握りしめるという使い方になります。
万が一、踏み外しても、以前と違って手の空回りは起きにくいです。腕の力で、踏ん張りがききます。限界を超えるとテープがもげるのか擦り傷になるのかわかりませんが、転倒の程度を和らげるのは間違いないです。
いい感じに、階段の上り下りに支障がない上で、勢いをつけさせないバランスの取れた対策です。
階段は、危険個所なので、こういう感じで強制的にでも慎重に上り下りさせるというのは安全対策として有効です。事故予防として、非常に価値のある対策だと思います。

①は10年ほど前、②は1-2年目からやりだしたのですが、高齢者の使用もありながら階段での事故は起きていませんし、交換や修理の必要はなく、不満なく使えています。

バランスが大事という他の例として、階段先端の滑り止めを強力なものにすると足がつっかかったり、乗り降りが困難になり支障があります。
また、手すりで角形のものがありますが、こちらは転倒時、構造上握りきれずに踏ん張りがきかないというのが起きると思われます。

かなり年数のある話ですが、最近の新築でも階段3路スイッチを採用しているので、事情が大きく違っているわけではなさそうです。電気設備業者、手すり業者に相談して最近のトレンドを確かめてください。