目覚まし時計 - 耳障りな高音域カットによる小音量化

健康な生活を実践するには、規則的な生活が大事です。

不規則な生活だと、健康のためにやるべきことがグダグダになってしまうからです。

そう考えると、目覚まし時計、毎朝使うというのは正しいことのように思います。

毎日、目覚まし時計を使う上で、整理しておくべきことがあるようなのでまとめました。

まず、現在手の入る目覚まし時計の世代として(私が勝手に世代付けしたものですが)、

アナログ式目覚まし時計(第一世代)

デジタル式目覚まし時計(第二世代)

スマートフォンなど多機能目覚まし時計・アプリ(第三世代)

で分けられます。

どの世代も、目覚ましとしての機能は十分に備えていますが、アナログ式は、シンプルな点にメリットがありますが、コチコチ音の騒音問題、精度問題、電池の消耗の欠点があり、デジタル式でそれらが解決できたので主流が第二世代になっています。

今ほとんどの人は、デジタル式目覚ましとスマートフォンの目覚ましアプリなどのどちらか混在となっていると思います。

今回、注目したいのは、デジタル式目覚まし(第二世代)、第三世代の特長・欠点をはっきりさせて、枕元に置くべき目覚ましはどうあるべきかの姿をはっきりさせようと思います。

このシリーズの目覚まし時計はいくつも持っています。気温と湿度に加えて乾燥・カビダニ注意報・快適といった現在の状況を一目で知らせてくれるアイコン、日付表示、電波時計、目覚ましアラーム機能というこちらの欲しい機能がすべてそろっていながら2000円台で購入できる手軽さが気に入っています。机上の置時計としても使っています。

これを、目覚まし時計として「毎日」使った場合、どういった不満が出るのか、

まず、もっとも深刻なのが、外泊したときに、アラームが鳴りっぱなしになり、同居人や近隣に騒音迷惑になることです。宿泊前に、目覚まし機能をOFFにする方法がありますが、できれば省きたいものです。なぜなら、短時間鳴るだけなら特に問題はないからです。

まず、目覚まし時計の自動停止(オートストップ機能)は、デジタル式には標準でついており、メーカーごとに異なります

カシオ・MAG 1分 リズム・シチズン 2分 セイコー 5分

だそうです(取扱説明書の記載より)。

必ず起きなければいけないという場合は、スマホの目覚ましアプリや別の目覚まし時計との併用ができるので、長く鳴り続ける必要はありません。騒音としては、短いほうがいいので、(MAGは選べる機種が少ない)私はカシオ一択です。

また、鳥の囀りの様なメロディ音や音量調整(大小)という機能に期待したのですが、メロディ音の後にブザー音になったり、音量(小)で良いかなと思ったら止めるのにスイッチをOFFに切り替える必要があったりと、(勘違いがあるかもしれませんが)癖が強いです。もしかすると、理想的な製品が一部にあるのかもしれませんが、それを買って試す気にはなれません。メーカーとしては、高価な多機能機種を買って欲しいという意図があるのかもしれませんが、毎日、短時間、不愉快なく鳴る目覚まし時計が容易に入手できないのは不満です。

これがあるために、毎日のアラーム設定が継続できないという事が、私の場合、あった気がします。

また別の状況としては、アラーム時刻より早く起きて気分よく朝の作業をしている時に、アラームが鳴りだして、慌てて止めに行くという事が置きます。

今回調べて意外だったのですが、アラームの鳴る時間は(カシオの場合)1分間だけなのに数分鳴り続けているイメージを持っていました。最初は、ピッピという音から全力のリリリリリという連続音まで10秒です。以降、50秒は全力となっています。それだけ不快さを伴った音であるという事です。

使用者の想定が見えてくるのですが、目覚ましでどうしても起きなくてはいけない場合に、目覚まし機能をONにして、必ず目覚めさせるというのを重視しています。

生活リズムのため、持続的にゆるく毎日使いたいという目的には、ミスマッチが生じるわけです。

こうした状況なので、第三世代に期待するわけですが、スマホのアラーム機能は、高機能多機能で細かく設定ができ使い勝手もよいですが、スマホは携帯して持ち運ぶものなので、常に枕元に必ずおく必要があるのは負担です。また、スマホを就寝前に使うと睡眠の質を落とすのはよく知られています。スマホと適度に離れた生活が望ましいと私は考えます。

また、「google home mini」などのスマートスピーカーの目覚ましアラームも同様に便利なのですが、接触で止められる機種もあるようですが音声での停止が失敗する場合があります、また、これが致命的と思ったのですが、home miniの場合、自動停止機能が備わっていません(アラーム全般、手動停止させる必要があるようです)。これだけ、高機能なアプリにこの標準的な機能が無いのは、わざと不便にして既存の目覚まし時計の市場に配慮しているとしか思えません(たぶん)。

こういう企業都合の不便さは、解消されることはまずないので改善は期待できません、なので諦めました。

という感じで、1-3世代のすべてで検討して、条件に合う製品は見つかりませんでした

なので、最終手段として、あまりやりたくないのですが改造をすることにしました。

第二世代で、1分で自動停止するカシオの目覚まし時計は、複数持っており、この機種最大の不満は、音量が大きすぎることです。これが解消できれば問題ありません。

Loggia Logic: 目覚まし電波時計 CASIO DQD-700J-8JFが壊れたので修理&若干改造(成功)

CASIO の目覚まし時計のアラーム音が大きいので静音化した - けふまな

CASIO目覚まし時計(DQD-710J)アラーム不良の修理と電波受信。 |一寸の虫にも五分の魂

先行事例として、そのまま使えるものはありませんでした。

ただ、中身を開けて、スピーカー(振動板)を固定してしまえば音が抑えられるのはわかるのでやれそうです。

まず、失敗事例ですが、DQD-140という機種なのですが、

PC系で分解は経験しているので、とりあえず開けてみようという気持ちで、ネジを外して、少し強引に分離させたところ、写真右のようにスピーカーの配線が赤と黒でちぎれてしまいました。ハンダで直せるかと思いましたが、基板の精度が違い過ぎて手に負えるものではありませんでした。戻してスピーカー機能の無い時計として別の場所で使うことにしました。普通に開けてメンテナンスしている人がいたので注意の問題にも思えますが、設計に無理がありすぎということで納得しました。気を付けましょう。

次が、DQD-660Jという機種です。デジタル式目覚まし時計としては最も普及している真四角画面に短いカマボコが付いたような形状をしています。そのため、設計に無理がなく上のような事故は起きににくく分解向きです。


電池を抜いてから、最初にネジ5つを外して、電池蓋を外して、少し小さな隠しネジも含めて、合計6つのネジを外します。(100均とかで売ってる)精密ドライバセットのプラスが複数あるものなら対応できると思います。ネジが硬く持ち手が滑る場合、持ち手の部分をペンチ(ラジオペンチでも可)で挟んで回せば力が伝わります。次に、本体2つに慎重に分離(押しボタン部分も分離します)してもらうと、真ん中の写真の通りになります。一番奥の黒い部分がスピーカーです。髪の毛のような銅配線があったりしますが、触っても問題ないのでその隙間に、木工用ボンド(ホットボンドシリコーン接着シール材などの弾力のある接着剤ならどれでもよいが、木工用ボンドが一番手軽)の注入口をさして、黒い部分を全部覆うようにボンドを垂らしてください。黒い円盤は溝になっていてちょうど皿に垂らす感じで上下左右に動かせばまんべんなく右写真の様に覆えました。

この皿を上にした状態で、2-3時間ほど乾燥させると硬化して安定します。

その後、アラーム音の変化を比べた動画がこちらになります。


www.youtube.com

録音しているスマホのマイクが高音域をよく拾い、ボンド固定により、その高音域が主にカットされているため、比較してかなり音が小さくなったように聞こえています。

実物だと、耳障りな高音域がカットされて、音がこもったような、控えめな感じで中音域はあるのでアラームとしての音はしっかり聞こえます。

改造として、目覚まし時計のスピーカー部分に木工用ボンドを注入したら音がこもる感じで小音量化できたという報告です。なにかしら問題が潜んでいる可能性はあります。自己責任で参考にしてください。あくまでこのモデルを分解して改造ができたというだけで、カシオの同じような形状のモデルを分解したら(それぞれ構造が違うため)できなかったはありえます。

とりあえず、この改造目覚まし時計で、今回の理想とする目覚まし時計は確保できました。

実際使ってみたところ、これ以上、音が小さいと目覚まし時計としての機能に問題が出るので、ちょうどいい感じだと思います。こもるような音で、耳への不快感が無くなり快適です。

改造(開けてボンドを注入するだけ)は最終手段でありますが、そう高い値段のものではなく、高い使用頻度と買い替えサイクルの長さがある目覚まし時計であり、アラーム音を不快に感じる場合、やるだけの価値は十二分にあると考えます。

 

(追加)

現行機種の中身が気になったので、最初に紹介したDQL-250J-7JFも分解してみました。

これもネジが硬いです。ペンチの補助必要です。配置がかなり違っていますが、右の金色と白色の円盤がスピーカーで間違いないと思います。これなら同じようにできるはずです。

(追加2)

部屋に陽が射して明るくなるのも、目覚めの大事な要素ですが、夏と冬で明るくなる時間に違いがあり、その調整・補強として今回のような目覚まし時計が役立つと思います。

(追加3)

耳障りな高音が無くなったことで、覚醒効果が落ち(以前より)起きにくい傾向にはなります。このあたりが、メーカーが中途半端な音量やメロディのものを作れない理由だと思います。代わりに、目覚めからすぐに止めないと耳障りな音を鳴らされるという強迫的な苦痛が軽減されたのは確かです。

自分に最も合っているものは何かという基準で選ぶ必要があります。

(追加4)

通常の目覚まし時計でよくあることですが、寝過ごしました。6時にセットして鳴っていたのに気が付かなかったのか、無意識に止めて記憶がないのかどちらかなのですが、部屋が明るくなって7時に目が覚めました。(出来事を忘れていただけですが)こういう事もあるのかとヒヤッとしました。

時間に厳密な、通勤通学者が使うと寝過ごして後悔することになると思います。ただ、長期の休暇、非通勤通学者の生活リズムを整える目的には合っています。時間が緩くとも、目覚まし時計を使わないより使ったほうが良いからです。通勤通学向けには、(無改造の)寝過ごしが起きにくい自動停止5分のセイコーがふさわしいのかもしれません。無意識に止めてしまう場合は、少し距離のあるところに置く、マズーヌや複数使用になるのかと思います。

こちらについては、その人ごとの確立したやり方があると思うので思いついたものを列挙しました。