一酸化炭素中毒 - 定期的な換気より常時換気が安全

(自動換気のない家の石油ファンヒーター環境を想定しています。)

一酸化炭素中毒を数回経験しています。

一酸化炭素中毒が起きる環境というのは特定の条件が必要で、6畳ほどの狭い部屋、出入りによる換気機会がなく、すき間風が少ないというのが挙げられます(密室)。逆に、リビングのような、広さ(空気容量)があり、頻繁に人が出入りする空間では一酸化炭素中毒が起きる可能性は低いでしょう。

経験上、燃焼3時間ほどで頭痛などの初期症状が現れる可能性があります。5時間ほどでは、確実に頭痛や吐き気が起きると思います。(連続燃焼、休憩一切なし、密室などの悪条件を想定した参考時間です。)

私の場合、頭痛が特に現れるのですが、頭痛来たかな(時間的に集中疲労による頭痛も考えられますが、まず一酸化炭素中毒です)という時点で、半日から1日しないと回復しません。特にひどいときは、頭痛感じるんだけどそのまま続けてしまうと、体調不良で中断、そこから全快するのに2-3日寝込みます。(長時間大した休憩もなく疲労困憊という要因も加わりますがそれだけの場合、寝て起きれば体調不良もなく全快できます。)頭痛はかなり重いものですし、吐き気もあるので本当に後悔します。換気不足のために、苦痛と共に後から数日を無駄にすることは悲惨なものです。感覚としては、「二日酔い」に近いです。

通常であれば、換気に気を付けるという意識で対応できるのですが、問題は「熱中」してしまうこと、動画、ゲーム、読書、創作、勉強など、特に楽し過ぎて時間を忘れる、時間を忘れて熱中したいという適度に興奮した状態だと、中断を入れられず数時間あっという間に過ぎてしまうという事は、誰にでもあると思います。これが、冬の換気を必要とする暖房と相性が最悪で一酸化炭素中毒を引き起こします

対策としては、密室にせず扉を少し開けておくと(寒暖差による)すき間風を入れて常時換気にすると暖房効率は落ちますが予防になります。1時間ごとに1-2回換気するというのが定番となっていて、ファンヒーターの注意書きも同様です、雪国の常識としてためしてガッテンでやっていた古い記憶もあります、コロナ対策の換気一酸化炭素中毒予防の換気は誤認するくらい似ている様です。

ということで、定期的な換気ステッカーをファンヒーター本体に貼ったり(大きい表示で意識が変わるという狙い)、休憩を入れ換気っぽい事をしたのですが、時間や換気が中途半端だったのが原因か、一酸化炭素中毒は体内の累積なのかよくわかりませんが、集中していた時に、また頭痛が起きてしまったのが結構ショックでした。石油ファンヒーターを止めて,一酸化炭素中毒の心配がないエアコン暖房という解決策が選択として浮かんできます。(2部屋1エアコンの事情でファンヒーターを使っていますが、エアコンの一酸化炭素中毒の心配が無いというのは自動換気が無いのも合わさって、長所としてかなり大きい気がしています。密室にはエアコン(+局所暖房の組み合わせ)が理想。)

通常、部屋に冷暖房エアコンがあり、長時間の燃焼暖房による一酸化炭素中毒の可能性と疑わしい頭痛、火を扱う手間危険を考えると、エアコン暖房を選ばない理由はまずない。ということなので、以下の結論はかなり限定された人向けになります。

様々な状況から中毒事故がおきる前提で、石油ファンヒーターと安全に付き合っていく方法はなんだろうと考えた結論は、⓵「延長は使わないこと」どのメーカーの石油ファンヒーター3時間の自動消火機能がJIS規格でついており、再稼働時は全換気と大休憩を必ず挟むという条件だと、事があっても軽微で済みます。また、②設定温度を必要最低限(coronaは最低温度は12度です、こんな低温設定できるの!?と驚いたのですが寒すぎで暖房の役割が果たせないので、”環境省”の推奨は室温20度なので設定温度20度前後が低めの下限だと思います。防寒による許容差はかなりあります。上部遠方のエアコンと下部近方のファンヒーターでは設定温度の体感差は大きいです。)にしておくと弱運転になりますし、③エコモードを有効にしておくと、設定温度超過時、自動で消火、設定温度未満時、自動で点火するので休止により、多いほど危険な燃焼量を抑えて事故リスクは低くなると思います。

石油ストーブ にないファンヒーターのこれらの機能は、有効に活かすと安全です。

一酸化炭素が発生する条件に、酸素の供給が不十分で密閉した環境で起きるとありました。密室(密閉空間)での燃焼は問題がある様です。が、その場合、1時間に1-2回の換気ではなく、常時換気のため通気ができるようにしておくというのが適切なように思います。

(常時換気をしない場合)定期的に休憩を入れて換気、外気を吸うというのは積極的にやりたいですが、これら3点は基本的な事(2と3はやっていたけれど温度が高く18度だった)ですが、一酸化炭素中毒回避のために有効な手立てだと思います。

同時に、少し強引ですが、密室で燃焼させながら一酸化炭素中毒を予防するのは難しいので、すき間風で常時換気しながら使い、長時間の使用をできるだけ避けるというのを結論とさせていただきます。

 

最新の戸建て事情として、自動換気(24時間換気システム)とガスヒーターの組み合わせでは、一酸化炭素中毒の心配は、「無い」そうです。長時間、つけっぱなしでも火照りはあっても頭痛という事にはならないそうです。

設計段階で、空気の流れが計算されており、1時間で約半分の空気を入れ替えできるよう定められているそうです。

システムと言うと、高価な機械をイメージしますが、仕組み(第三種)は、排気側はトイレの換気扇を24時間運転するだけ、吸気側は基本的に全部屋ごとに吸気口を設けるシンプルなものです。

2003年以降の建物には設置が義務化(目的は、シックハウス症候群対策)されています。我が家のように、2003年より前に建てられた住宅では、この窓を閉めていても換気ができる機能がありません、一酸化炭素中毒事故が起きやすく対策注意が必要です。

1つの方法は、2003年以前の建物で天井から空気が漏れるなど隙間風が多い場合は無理ですが、後付け工事で24時間換気システムを構築する。この場合、十分な換気能力で、心配なく燃焼系暖房が使えます。

2つめの方法は、(既存の設備を使って)局所で疑似的に24時間換気システムを模倣すること、排気側は、燃焼暖房を使う部屋に最も近い換気扇を稼働、吸気側は燃焼暖房を使う部屋のすき間風(窓を開けたり吸気口があれば確実ですが)、頼りなくとも押入れ天井、照明裏、サッシ隙間、天井の隙間など意外に多くの風穴があり負圧であればそれらから新しい空気が引き込まれます(この場合、全部屋の隙間から吸い上げることになります)。同時に、換気扇部屋と暖房部屋の空間が繋がるように多少開けておくと空気の流れができます(ショートサーキット注意。負圧にするので基本密室、必要なとこ(暖房周辺)からだけ吸気というのが理想です)。入れ替え能力はどの程度かは環境に寄りますが、これをやっておけば、強制換気ができているという事でおそらく一酸化炭素中毒事故が防げるはずです。単に、(密室対策として最も手軽ですが)隣室と空間をつなげて寒暖差で空気を入れる(空間分酸素が増えたので酸欠が防げますが有限)のでなく、永続的に強制排気による負圧がかかるので換気能力に相当違い(空気の入れ替えなので無限)があります。もし、負圧が確保できない、空気の流れが作れない場合、暖房近くにサーキュレーターを置き、そこから換気扇に送風するのも有効です。

3つめの方法は、暖房部屋に、新規の換気扇を設置すること。

ほか、外気を直接取り込む(外気は無限なので酸欠にはならない)という方法が思いつきます。

(既存の設備でできる)疑似的なものでなくとも隣室と空間を繋げるだけでも対策をやっていたら、一酸化炭素中毒の状況はかなり違っていたと思うと大変悔やまれます。隣室との空間を繋げておく、(できれば)ついでに換気扇をつけておくだけです。暖気ロスは確実に増えますが、安全性は格段に上がりますので、限定された条件ですが、密閉空間での燃焼は無謀ですので、使用時、絶対やったほうがいいと思います。(実証中)

×密閉空間(自動車の一酸化炭素中毒事故と同じ)→△隣室との空間つなぎ(短時間なら問題なし)→〇負圧による空気の入れ替え、外気の取り込み(永続的な換気)。これらで常時換気をやっておくと、規則的にはできないかもしれない時間ごとの換気不足による一酸化炭素中毒事故が予防できます。