自作加湿器による理想の追求 - 逆ハンガータオル式加湿器

え(コロナ療養で保健所の考えは、水分摂取や乾燥対策は自己管理が前提らしいということがわかったので、乾燥対策に関係して加湿の記事を書くことにしました。)

(ガス・石油ストーブといった化石燃料系暖房は、燃焼時に水が発生するので乾燥ではなく結露が問題になるようです。)

エアコンやオイルヒーターを主として電気暖房は、乾燥シーズン(1-2月頃と言われますが、11-2月電気暖房使用に伴って乾燥)極度に乾燥します。どんな環境であれ湿度計(湿度計も兼ねたデジタル置き時計がおすすめ)はあったほうがいいですし、エアコンを使うのであれば加湿器は必須です。加湿器を使わない場合、部屋が極度に乾燥し寝起きに喉がイガイガして痛めてしまうということが問題です。

毎年のことですから、エアコン暖房を使い始めたら、加湿器を出す、雨が降り乾燥シーズンが終ったら加湿器をしまうという習慣でいいと思います。

毎年の乾燥対策として、「加湿器」を使うことで問題は解決できます。市販されている加湿器は多種多様ですが、何であれ乾燥は解決できるでしょう。

(参考 加湿の4方式種類とその欠点

  • 気化式 気化により室温が下がる。ファンの音が大きい。フィルターにカビ。
  • 加熱式 沸騰音がある。電気代がかかる。
  • 超音波式 湿度が上がると空気がミストを吸収できず、床が水浸しになる。
  • 加熱気化式 (使ったことが無いのですが)高価、複雑。

なのですが、加湿器を使用している人にはわかると思いますが、市販の加湿器には上記4方式があり、一長一短でこれを選べばいいという標準が決まっていない印象を受けます。加えて、電気を必要とする面倒さ、給水や操作の使い勝手の悪さ、出したりしまったりする手間があり、種類によっては騒音など、(初使用を除いて)加湿器を使うことが楽しみという人はあまりいないと思います。乾燥のピークは1-2月頃で短いこともあり、めんどくさいのです。私がいろいろ使って最終的に選んだのは、気化式で最も騒音の少ない「おやすみモード」で24時間使い続けるという使用方法です。加湿能力としては最小なので部屋全体が加湿で満たされるということはありませんが、乾燥により喉を傷めるような事態は回避できます。部屋全体が十分に加湿され潤った状態というのが理想っぽく思われるかもしれませんが、朝、結露で窓ガラスがびちょびちょになるので、24時間換気のない家ではほどほどの加湿にしたほうが良いようです。また、乾燥対策で洗濯物を干すという方法があるように、洗濯物から気化した水分で加湿ができていしまうこと、夏場に部屋干しして通気が十分でないと部屋全体がびちょびちょになるほど(量にもよりますが)洗濯物の加湿能力はあなどれません。

という状況から、バケツなどの置き水から給水しながらタオルなどで気化し続ける無音の自作加湿器で済んでしまうのではないかという気がしていました。

先行する自作加湿器は以下の通りです。

https://kurashi-no.jp/I0033345
https://interior-book.jp/51836
バケツにハンガーたらしタオル
https://folk-media.com/2344083
ペットボトルにタオルつっこみ
https://www.youtube.com/watch?v=K8cPnpDtqwA
バケツの取っ手にタオル立てかけ
https://omyama.exblog.jp/12749557/
バケツに横棒でタオルつるし
http://blog.tenshimo.com/?eid=931609
バケツに新聞紙を丸めたものを複数入れる

https://aki8ki8.hatenablog.com/entry/2016/12/28/160027

鍋にペットボトルを置いてタオルを被せる

 

残念ながら、どの方法も改善の余地があるように思えます。求めているのは、十分な加湿能力があって、毎年簡単に組み立て分解ができること、無加工で耐久性、永続性のあるもの、簡単に手に入る材料であること、無理のない設計で安全であること、すべてがシンプルであることです。★の方法は理想に近いのですが、より合理的だと思えるのが、アルミ鍋にハンガー2本をハの字置きしてタオルを掛けた方法です(発案者”私”)。

「逆ハンガータオル式加湿器」、通気が裏表に届き、上に高さがあるので気化能力が高い、ハンガーをつるすなど不要で鍋単体で完結している(必要なものは、直径約25㎝程度の中型手持ち鍋、100均によくある首が可変径が丸く太いハンガー2本、タオル1本、市販気化式と同様に雑菌予防に10円硬貨のような銅材(鍋底に入れておけば殺菌効果)、給水用に空ペットボトル、固定用にセロテープ(少量)です。受けお盆、敷タオルは事故への備えです。)。給水はペットボトルが安全です。なぜ、鍋なのかはバケツより部屋に置いて違和感がない、安定感がある、底が深すぎないという理由です、デザイン面で、バケツ・鍋に抵抗がある人は、間違いなく市販の加湿器が適切です。

とりあえず、これをエアコン暖房の使い始めに真下の温風の当たる場所に置いておけば加湿効果があります(基本的に放置ですが、何があるかわからないので人が毎日状態を確認できる場所での使用を推奨します)。実際のところ、設置しても部屋は乾燥して湿度は30パーセント程度で口が乾くのがわかる状況なのですが、(就寝時エアコンは切っています)寝起きに喉を傷めるようなまったく加湿要素がなく(人体が唯一の水分源)カラッカラに乾いた危険な状態は回避できるようです。実用加湿能力としては最低限ではありますが、これで十分という可能性はあると思います。別の加湿の目的として乾燥によるシミ予防、美容目的でテレビで放送され加湿器を大量に設置したような話が流行った時期がありましたが、それが気になる場合、市販の加湿器を使うべきです。24時間換気のない密室エアコン環境の話であって、24時間換気である場合、より厳しいのかなと思いますが、市販の加湿器を使わず、自作の加湿器(無音)という方法もあるというのを知ってもらいたいのです。何かあれば、市販の加湿器の出番なのですがエアコン暖房を毎年使うのであれば自分に合った理想を求めるのは無駄ではないでしょう。

一応のまとめとして、乾燥対策を全くやらない✖⇒自作加湿器△⇒市販加湿器〇です。

(追記 花粉症対策の空気洗浄機との組み合わせ)

なぜ、市販の加湿器を使わず、ファンレスの自作加湿器にこだわる理由がわかりました。以前、乾燥対策、花粉症対策を真剣に取り組んだところ、市販加湿器と空気清浄機の使用時期(北関東だと2月半ばで花粉症が酷くなり、空気清浄機が稼働します)が被ってしまいエアコンを含めれば、3台も送風機能がある器機が部屋で稼働し場所を取ることになるからです。それぞれの役割効果はあるのですが、送風という機能では重複するので省けるはずと思っていたからです。その考えの通り、加湿機能付き空気清浄機(欠点:高価、カビか電気代)があります。それとは別に、安価な空気清浄機に自作加湿器を組み合わせることで、乾燥・花粉シーズン両対応(サーキュレーターと違い空気清浄機では直接送風するのは難しいですが一応の気化能力の補助、部屋の舞い上がった花粉の除去ができます)で、乾燥シーズンが終われば、自作加湿器だけの撤去ができカビの心配(暖かくなるほどカビが繁殖します)がありません。

今年2023年のシーズンは試せなかったので、来年この組み合わせで実証したいと思います。

(作製に関して)

取っ手は大まかに2種類あるらしく最初の写真のように控えめなもの、上の写真のように立派なものがあります。後者は、取っ手のところ1点しか接触していませんが支えとして機能しており傾いてますがあまり問題はなく汎用性はあるようです。ちなみに、ハンガー2本はセロテープで端を軽く巻いて固定してます。

取っ手控えめは、鍋底のつっぱりと、4点の取っ手支えが機能していて理想的です。

試作として、鍋の縁にタオル1枚を這わせるというタオル1枚と鍋だけのシンプルなものを試したのですが、水を大量に入れたとき、水が行き渡りすぎて、鍋外で水滴落ちをしたので危険と判断し止めました。逆ハンガー式は、こうした安全も考慮できています。

一か月ほど使ってみましたが、鍋の水はちゃんと減って機能していましたし、シーズン終わりの解体は、濡れたハンガーを拭くだけで通常のハンガーとして戻ってきたので無駄がないと思います。タオルは、なかなか使い道のない使い古しのものがふさわしいと思います。

別の試作として、単純に鍋に水を張るというのも考えました。博物館などで展示物の隣に水の入ったコップを置いていたり過度の乾燥をある程度予防する効果はあるようですが、タオルを使ったものですら加湿能力に不足を感じる中で、これで安心とは言えず気休め程度と考えています、ただ最も簡素な加湿方法になるはずです。

加湿をより手軽身近にできないかという試行錯誤であり、今年の乾燥シーズンは終わってしまいましたが、通年で使用して結論を固めていこうと思います。

(2023年)

エアコン暖房と一緒に、設置。11/25 歯槽膿漏の口の荒れを引きずっているところ、喉に痛み(軽度)。湿度計はAが36%。Bが39%。室温19度(設定温度21度)24時間稼働。乾燥肌注意あり。

場所を、エアコンの真下送風が直接当たる直下に。2-3日で、2リットル近く蒸発しているので極度の乾燥を予防できてはいると思います。ただ、腹巻き同様、気化能力不足が改善するとより快適・安全です。

鍋を特大サイズにしました。大型であれば金属鍋でなくてもいいので入手は容易だと思います。タオル横を半分に折った状態から、横全面で広げられたので、総合的に気化能力が2倍以上になっていると思います。

加湿器肺炎というのが気になりました。雑菌の繁殖した水を噴霧するととあるので超音波式なのかと思います。気化式は問題なさそうです。

湿度は、Aは34%、Bは40%。翌日、A34%、B37%。

タオルを2枚にして、4層にしました(数値としては悪化)。

別室のリビングで失敗していて、床暖房、エアコン暖房の電気暖房を使っているので加湿器が必要ですが、キッチンの水場もあるし、11月という初期段階で油断していたのですが、かなり乾燥していたようです。早朝、石油ストーブで温めて電気暖房に切り替えていると石油ストーブの加湿が効きますが、初期だったので手軽な電気暖房しか使っていませんでした。電気暖房を使いだしたら加湿器も同時に使用開始する必要があります。ハンガータオル加湿だけでという場合、化石燃料を併用する、家の一箇所で化石燃料・加湿器で常時湿度を安定させる中核の空間があると(家全体の乾燥具合に影響することはおそらく無いと思いますが)気分的に落ち着きます。自動換気と都市ガス暖房の組み合わせが、給油・給水の手まもなく楽なんだと羨ましく思います(結露問題は気になる)。別件ですが、エアコン暖房は、24時間暖房(就寝時は切ったほうが睡眠の質が良い気がします。カーボンヒーター、電気マットと併用。)ができますが室外機の騒音が大きい、そして、特にオール電化の場合、朝のエコキュート、エアコン、IHレンジでのお湯沸かし、他の暖房が重なると、大容量アンペアでもブレーカー落ち(停電)が起きます。忘れがちですが制約があるのです。この点、最新の住宅だと事情が違うかもしれません。

おそらくリビングの極度の乾燥で喉を痛めてしまい焦って、”ジャンボ”ハンガータオル加湿器にアップグレードしてしまったのですが、改造前でも湿度35-40%をキープできているので、寝起きに喉を痛めることは回避できているようです(ちなみに、加湿なしのリビングは別の湿度計ですが湿度20%でした(加湿後35%になりました。)、これが危険な状態。湿度計(湿度計付き置き時計)は複数あったほうが良い、無いと乾燥状態が自覚できない)。

あとは、空気清浄器の空気を当てた場合とエアコン暖房を真下に向けて当てた場合との違いを確認したいと思います

(2024)

2月半ばに、長雨があり乾燥シーズンが終わったという認識で良いと思います。この段階で、市販加湿器と自作加湿器を清掃して撤去しました。

(注意)この認識は、あぶない。床暖房+灯油暖房(まれにエアコン)のリビングが、3/10日で計測不能で乾き切っていて、タオルを干すと数時間でカラカラになっていました。全体の電気暖房は、非常に乾きやすく。グラファイトヒーターの局所電気暖房と自作加湿器の限定した条件に限るみたいです。リビングの湿度計が非常に大事というのがわかってきました。

乾燥シーズンが終わりというのもありますが、これから暖かくなると、カビが活発に繁殖する温度になり、加湿フィルターやタオルにカビが生えてしまいます。経験上、このタイミングでの片付けで良いはずです。ただ、エアコン暖房で乾燥がまだ気になる場合は、タオルなしの鍋に水を入れた加湿であればカビの心配がないので、そちらに切り替えてもいいと思います。

グラファイトヒーターと電気マットの電気暖房環境に、自作の加湿器で一冬過ごしましたが、極度に乾燥することなく無事に過ごせました(※エアコン暖房ではありません。)