休憩所に置かれる何気ない雑誌や本の中に、このような健康に関するムック本が置いてあります。たまたま、行きつけの自動車整備工場のロビーに置いてあり、興味のある分野だったので昔読んだことがあり、忘れていて再度また見つけて焦って読んだのですが、このブログとまんま同じ内容、用語(慢性脱水症など)が出てきて無意識に影響を受けていたのは間違いなさそうです。500円の健康ムック本ではありますが、健康価値に換算するととんでもなく中身のある内容なのでもっと評価されるべき本だと思いました。(正直、ムック本は大した情報は無いと思ってました。もしかすると「運動」でも本質的な価値のある本が見つかるかもしれません)
恐らくこの本、著者は医師ですが、医療業界にとっては不都合な内容です。500円という値段と目につきやすいムック本であり、軟水・硬水のあたり商品名などに重点が置いてあったので、飲料水メーカー、より突っ込むと、お茶をコーヒーやアルコールと同じ扱いで、水を推奨しているので、スポンサーはウォーターサーバー、ミネラル水関係ではないでしょうか。ここについては、質よりも量で水道水で十分(こだわりなく水道水でなければいけない)だし、濃いものを除けばお茶は水扱いで飲んでいいと思います。
高血糖(糖尿病)、認知症(高齢者ケアの人が脱水傾向だと認知症が進んじゃうんですよねと言う位、よく知られている)、骨粗しょう症などまだここで追及していない病気が書かれていました。医師による裏付けとして、頼もしいです。
ただ、注意しないといけないのは、腎不全やメニエール病(?)、突発性難聴など、社会的に大問題になりそうなデリケートな病気や背景には全く触れていませんし、扱う病気の解説も配慮が感じられて不自然な書き方があるように読めました。当たり前ではありますが、不完全な内容ではあります。
その点を踏まえると、このブログが医療関係者が表立って絶対書けない内容を補完・拡張できているので、医師により丁寧に書かれ読みやすい入門書として体系的に書かれている水飲み健康法のムック本を基本として読んでいただいて、書けない部分に重点を置いたこのブログの内容を加えていただけると、より水分摂取の知識として漏れがなく危機意識の持てる完璧な形にできると思います。送料込み500円(税抜き)で手に入る手軽さなのでお勧めします。
病気が治る! 水飲み健康法 新装版 (TJMOOK) の感想です。
監修 藤田紘一郎 医師 寄生虫学、熱帯医学、感染免疫学 医科歯科大学名誉教授
※2021年に鬼籍に入られており、「プロポリスとがん」で問題になった経歴のあります。
一日1.5-2.0リットルを推奨。3.0リットルを飲みすぎとしています。
かなり大御所という感じの方です。冒頭の「水を買うのは当たり前」という文言から察しがつきますが、全面的に清涼飲料水の天然水を前面に押しています。間違いなく、スポンサーは、飲料水メーカーの複合体です。水道水ではなく、非加熱の「生水」が健康効果が高いと謳っています。各病気もそれぞれに合った性質の水を勧めてくれます。熱の入ったお茶は、生水ではないので水分としてカウントしないでくださいという記述まであります。この本に従うと、幅広い種類の天然水を購入しなければならず、また継続するには膨大な数のペットボトルを購入し続けなければいけなくなります。生水健康法を試したわけではないので効果についてわかりませんが大変なのは間違いないでしょう。
以上の点で、すこし癖のある内容ですが、大御所だけあって水分不足による病気をより多く挙げている(業界への配慮が不要なので、メニエール病と明記してたり言及が深い、「がん」も関係しているとのこと※例)、効果的な飲み方の指導がわかりやすい、冒頭の水飲み健康法のルールが鉄則となってわかりやすい。など「慢性脱水症」という語句は出てきませんが、水不足によるむくみの仕組みを明確(下の本では、むくみは水分の取りすぎと真逆の内容です。注意して読んでください)にしていたり、他と比べて明快さがあって個人的には気に入りました。生水の実践は難しいですが、その点を水道水で代替すれば、基本テキストとしてお勧めできる内容です。
末尾の広告は、断捨離本です。
名医が伝授!水を飲むだけで健康になる (パワームック) の感想です。
監修 森下克也 医師 漢方と心療内科を研究。個人クリニック経営。
一日1.5リットルを推奨。飲みすぎは尿の回数が増え腎臓にダメージとあります。
スポンサーは、本の中で推奨としている「酸素ナノバブル水」、末尾の広告「活性水装置」など、高付加価値水とその機器業者と思われます。その点以外、むくみが水の取りすぎという扱いなので冒頭読んで違和感があるのは気になります(表紙の黄色帯、特集2とむくみの項参照、配慮?)。
ウォーキング(ストレッチ)推奨で自転車(エアロバイク)に触れてほしいこと、膀胱は水分摂取増により大きくなり尿の量は増えますし回数が増えて(水分摂取に比例して)頻尿傾向になるのは実感のあるところです。実際の生活で、水分摂取を一定量確実に飲むのは無理なので少ない日を補うためにも飲める機会があれば常に飲んでおくという意識でいいと思う。基本ちびちび飲みでも緩急をつけて500-700㏄程度1回でというのでも問題なければいいと思う。リットル単位でのがぶ飲みは危険かもしれないが、私のちびちび飲みによる飲みすぎ記録でも1日4リットルはいかなかったので、飲みすぎを意識しての不足が問題なので上限は緩くていいと思う。実際やって自分の経験で知るのが確実です。
監修者両名の専門領域が耳鼻科、内科などと違っているのは、そのほうが縛りがないという事な気がします。藤田医師のwikipediaの通り、プロポリスとがんで(高額報酬目当てに)詐欺に加担した経歴があり大丈夫なのか不安になりますが、スポンサーを加味しても私の読んだところ役立つ内容だと思います。
また、休憩所で読んだ旧版も、比較として面白いので後日内容を追加します。
(追加)
水飲み健康法で水分を摂ることを話題にしていますが、同時に尿として出すことについても注目すべきです。水分摂取量が増えれば尿の量・頻度も増え家庭内トイレでの排尿行為に求められる慎重さにストレスを感じるはずです。この軽減策として、男性限定になりますが、「小便器」「(全方面的に問題のない)立ちしょん」というのが開放的に用が足せる点で、再評価されるべきと考えます。