電動歯ブラシの有用性に気が付いて再び使い始めたのですが、電動歯ブラシには磨き残しがあるという誤解をしたため、通常では購入しない「幅広プレミアム」という替えブラシがすでに手元にありました。
ブラシ交換が必要な状態だったので、何の期待もなく幅広という下記の通りジャンボサイズのブラシを使ってみました。
オムロン OMRON SB-122 [替ブラシ 幅広プレミアムブラシ 2本入り]
充電式電動歯ブラシに幅広替えブラシ等がセットになった↓(約3500円)
オムロン 音波式電動歯ブラシ 充電式 HT-B304-W ホワイト 替えブラシ付属
通常タイプと比較して、2倍のブラシ面積(一気に効率よく磨きたい方へ)。
ジャンボ商品というのは実用性のあるものは少ないので、何かしら欠点を見つけて使わなくなると思いながら、買ってしまった以上、ネタものを試すつもりで使ってみたのですが予想を大きく裏切られました(良い意味で)。
まず、①通常のブラシより柔らかいので痛みがありません、なぜ電動歯ブラシはブラシが硬い(硬すぎる)のか疑問に思っていたのですが、これはやわらかい(手動歯ブラシの普通のかたさ)のです。歯の付着物(プラーク)はやさしく磨くだけで落とせますという事情、本来こうあるべきです。
また、従来の電動歯ブラシでは、振動するブラシ毛以外の硬質部と歯が接触して直接振動が歯に伝わる不愉快事故が起きないように細心の注意を払う必要があるのですが、②ブラシ面が広いと、その接触する注意が不要なくらい(奥歯を入念にやる時に当たる場合を除き)大雑把に動かせて本当に楽です。
そして、③一度で磨ける面積も2倍以上になるので短い時間で広範囲(歯茎なども)かつ高効率で磨くことができ、余程雑な磨き方をしないかぎり磨き残しもありません。
①適度な柔らかさ ②扱いが楽 ③広範囲を効率よく磨ける
電動歯ブラシは、電動によって手動より有り余る清掃能力があるのですが、それを幅広ブラシとの組み合わせで、広範囲を高効率で磨くことができ、本来この形が、電動歯ブラシのメリットを活かすことになります。
こういうものを求めていたんだと、唸るほど良いものです。幅広”プレミアム”とは何だろうと思っていましたが、本当にプレミアム(特別)でした。
他の替えブラシと比べても、わずかに高い程度(2本約800円)というのはサービス品だと思います。
手動歯磨きでは、磨き残しが無い様に経験と注意が必要ですが、こんな大雑把でありながらちゃんと磨けてしまう電動歯ブラシと幅広ブラシの組み合わせを使わない理由が無いです。ぜひ、試して欲しいです。
調べたところ、電動歯ブラシで、幅広タイプがあるのは「オムロン」「ライオン」「マルマン」の一部の機種のみです(パナソニックでは「ラージ」という替えブラシがあります)。なぜ、海外メーカー含めて他社が追随しないか主流になっていないのか、不安になりますがわかりません。本体と幅広ブラシをそろえるのに、メーカーと機種がかなり限定され3000-5000円程度の出費が必要です。
店頭調査(近所のウェルシア)で、オムロン充電式電動歯ブラシと複数ブラシセットで売られていて、(幅広替えブラシ単体の扱いは無いですが)思いのほか入手性はよく一般化を期待するところです。電動、手動両方で、幅広タイプが普及してきている傾向があるように思えました。
私は1日2回の歯磨きは電動歯ブラシ(幅広)を極力使うことにします。
歯科医が、電動歯ブラシを勧めないというのは、業界的に治療や歯磨き指導など不要・減少化に向かわないように、抵抗している(医療全般同様な傾向・職業的には当然なのかもしれませんが、そういう実情であれば相応に警戒されるべきです。)のではないかという疑いが強くなりました。歯科衛生士さんとの話でも、電動歯ブラシだと知覚過敏になりませんかということを言われましたが、幅広の様にブラシが柔らかいものがあり(今回知りました)、唾液目的のガム習慣で解決できる程度の欠点でしかありません。
残念な気持ちもありますが、こうした仕組みが(一部であれ)理解できるようになったのは価値のあることだと思います。
(追加)電動歯ブラシを使い始めましたと歯医者に伝えると、研磨剤の入っていない液体歯磨き粉を勧められるそうです。表の理由は、研磨剤が入っている通常の歯磨き粉では、電動の強力過ぎる研磨動作で削りすぎて知覚過敏が悪化してしまうからというものらしいです。私は、電動歯ブラシに通常の歯磨き粉を使っていますが知覚過敏の気配はないので気にしていません。ほかで書きましたが、歯医者が隠しているっぽいガムを噛むことで出る唾液による再石灰化で知覚過敏は予防と治療ができるのも関係がありそうです。裏の理由は、比較的高価な液体歯磨き粉を買わせたい、電動歯ブラシに悪い印象を与えたいという最後の抵抗だと思っています。まず、通常の歯磨き粉とガムで、液体歯磨き粉が必要なのか自分で確かめて欲しいなと思います。業界の常套句っぽいので遭遇する機会は多いと思われます。
<使っての感想>
若干、歯にぬるぬる感があって不安になりましたが、大量のやわらかい毛で機械的に磨いたことによる、つるつる感の様です。幅広・電動歯ブラシだけの後味です。
歯肉も一緒に磨いてしまうので、口全体が清掃できた感じになるのも同様。
舌清掃も手動歯ブラシと同等程度にできます。
高齢者の母の感想も良好で、欠点がありません。
本当に負担なく歯磨きができるので、毎食後気軽に歯磨きしようという気になれます。
もう全部これでいいという感じなのですが、欠点がかならずあるはずという姿勢でしばらく使ってみようと思います。
(1か月ほど使っての感想)として、口内の清掃がしっかりできているので、口の中のトラブルが全く起きないです。たまに、昼の歯磨きを忘れて一日1.7回程度ですが問題ありません。
(追加)6月某日
2か月目で、定期歯科検診を受けました。磨けているとのことで問題ありませんでした。やっと、こちらがすべきメンテナンスが問題なくできて、土台ができた感じです。それであっても、レントゲンを撮り怪しいところを治療するしない(結局、経過観察)、少しある歯石落とし、食いしばりなどの弊害を言われます。ただ、双方にとって磨き残しや炎症など邪魔がなくなり、より進んだ段階に進めて(少なくとも患者側は)気分が良いです。
また、高齢の母のほうでは、歯並びの悪いところで若干の炎症があり届いていないとのことで(本人曰く、幅広ではどこを磨いているのかわからないそうです)、以前の硬い電動歯ブラシに戻しました。個人的には、使い方の問題ではないかと思うのですが、力の弱い高齢者だと幅広電動歯ブラシは使いこなせない場合がある様です。
であっても、幅広電動歯ブラシもしくは硬めの普通の電動歯ブラシのどちらか問題なく相性のいい方を使っての歯磨きはメリットが大きいようです。
高齢の父は、歯並びが悪くどうやっても磨き残しがある状況です。従来から電動歯ブラシを使用していたのですが、これまでの細いものから幅広ブラシにしたところ、リステリンを使う頻度が減ったという話から、どうやら口内の状態が良くなったそうです。清掃能力が上がった分、磨き残しが減ったためと思われます。
数日、シャワーのみが続いて、湯船での歯間・糸歯ブラシの清掃を怠っていました。数日ぶりに、清掃したところ、温度の高い夏も関係するのかわかりませんがそれなりの腐敗臭を感じました。電動歯ブラシで磨いていればとりあえずは大丈夫ですが、掃除できていない歯間の食べカスは腐敗して、漏れ出し口内炎や歯周病を起こします。毎日、両方の清掃が必要というのは、以前にも書きましたが大事なことなので再度お伝えします。